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防水工事の種類と基礎知識 PART2 【ウレタン防水】編

 

 

 

 

防水工事の種類と基礎知識 PART2 【ウレタン防水】編

 

 

 

 

この記事を書いた人

HIKARUのブログ担当 コーキン・グーちゃんです。

防水工事についてまだまだ勉強中ですが、わかりやすく書けるように頑張ります。

 

 

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今回はウレタン防水について解説していくPART2の記事になります。

防水工事の知識ついてはPART1の記事で解説しております。

 

 

PART1はこちら

 

 

 

 

 

今回の内容:【ウレタン防水】とは

 

 

ウレタン系塗膜防水はウレタン防水と呼ばれ、塗膜防水として最もポピュラーな防水方法です。

主剤と硬化剤を現場で混ぜ、ローラー、コテ、ヘラなどを使い液体状の防水材を施工手順に沿って作業を行います。

硬化後はゴム状の弾力のある防水層が形成されます。

塗膜防水にはこの他にもFRP防水というものもあります。FRP防水については次回の記事で説明いたします。

 

ウレタン防水の耐用年数、費用、工期など

 

ウレタン防水の耐用年数 8年~15年
ウレタン防水工事の費用

3,000円~8,500円/㎡

ウレタン防水工事の工期 3~10日
トップコート塗り替え周期 5年

 

ウレタン防水の費用は他の防水工事と比べると安くできます。耐用年数はやや短めですがトップコートを塗り替えることで耐久性能は劣化せず、維持できることができます。

 

 

ウレタン系塗膜防水の工法の種類

 

ウレタン系塗膜防水は「塗って防水層を形成する防水」ですが、下地の状態や施工面積に適した工法で工事を行います。

通気緩衝工法、密着工法、メッシュ工法という工法がありますので、それぞれ説明していきたいと思います。

 

通気緩衝工法(絶縁工法)

通気緩衝工法とは、通気緩衝シートを下地と防水層の間に挟み脱気筒を設置することで下地から発生する水蒸気の逃げ道(通気層)を作ることができる工法です。

密着工法で起きやすい防水層の膨れを防止することができます。

アパートやマンションの屋上や広いバルコニーなど広範囲にウレタン防水を施工する際に採用されます。

 

 

密着工法

密着工法とは下地に直接防水材を塗る工法です。

工程の少なさと、施工のしやすさで短い工期で仕上げることが可能です。

下地の劣化や乾燥状態に左右されやすく、雨漏りが起きてしまった場所や水はけが悪い場所には通気緩衝工法が採用されます。

広範囲に施工するには向いておらず、一般的な広さのベランダやバルコニーなどに向いています。

 

メッシュ工法

下地と防水層の間にメッシュシートを挟む工法です。

メッシュシートを敷いた上にウレタン防水を塗ると防水層の強度が増し、ひび割れを起こしにくくなります。

通気緩衝工法とは違い、密着工法と同じで通気層が無いため下地に含まれている水分を逃がすことはできません。

 

以上が工法のウレタン系塗膜防水の工法の種類となります。

 

 

ウレタン系塗膜防水のメリットとデメリット

 

つぎにウレタン防水のメリット、デメリットについて解説していきたいと思います。

 

ウレタン防水のメリットは以下のとおりです。

 

ウレタン系塗膜防水のメリット

ウレタン防水は弾力性に優れている

・・・施工後しばらくして下地のコンクリートがひび割れた場合にも追従し、防水層によってカバーできます。

施工が比較的簡単

継ぎ目ができないので見た目が綺麗

多少の凹凸がある面狭いスペースでも施工が可能

価格が比較的安い

 

ウレタン防水は比較的安く、ベランダやバルコニーなどの小面積でも施工が簡単にできます。

弾力性に優れた防水層が形成されるため、地震で下地に少しのひび割れができてしまった場合にもカバーしてくれます。

 

次にウレタン防水のデメリットは以下のようなものがあります。

 

ウレタン系塗膜防水のデメリット

×塗ムラが起こりやすい

・・・手作業で塗るため、塗ムラが起こる場合がある。丁寧さと下地の状態に注意が必要。

×天候によって施工に影響が出る

・・・乾燥に半日~1日程度必要である事、雨が降ると作業を中断しなければならないため工期が先延ばしになってしまうことがあります。

×膨れ気泡ができやすい

×摩耗性が低い・・・5年程度でのトップコートの塗り替えが必要

 

デメリットといわれるものは、適所であれば施工の時点で対処できるものばかりです。

液状の材料を使うため塗ムラは起こりやすいですが、専門業者に依頼するのであれば問題ありません。

 

慣れていない人がDIYでやるとなれば、厚みが均一にならず、すぐに不具合や劣化が起こってしまう可能性があります。

もしDIYする場合には、主剤と硬化剤を混ぜ合わせる必要がない「1液タイプ」の防水材を使い防水専用のローラーを使うのがおすすめです。

 

 

ウレタン系塗膜防水が使われている場所

 

屋上、ベランダ、バルコニー、庇(ひさし)など広さに関係なく、狭い場所にも施工できます。

 

庇(ひさし)

ベランダ・バルコニー

 

 

ウレタン系塗膜防水の劣化症状

続いてウレタン防水の劣化症状についてです。

建物の周辺環境により劣化症状の度合いには差が出ますが、10年程度経過すると様々な劣化が見られます。

 

ウレタン防水の劣化:色褪せ・チョーキング現象

トップコートの塗り替えをおすすめします。

紫外線の影響や摩耗により、表面が劣化してしまいます。

この程度であればトップコートの塗り替えだけで対処できます。

放っておくとひび割れへとつながります。

 

ウレタン防水の劣化:ひび割れ、剥がれ、浮き・膨れ、亀裂・破断

 

 

写真のような防水層の剥がれが見られる場合は工事が必要です。

特にベランダやバルコニーなど人の出入りがある場所は、劣化しやすいです。

防水層が劣化し水はけが悪くなってくると、雨が吹き込んだ際に水たまりができ、下地が水分を吸収してしまいます。

 

 

 

 

ウレタン系塗膜防水の注意点

 

紫外線や摩耗に弱く、トップコートの定期的な塗り替えが必須

表面が傷つきやすいため、人が靴を履いて頻繁に歩行するような場所や、台車を使う運搬用通路などには向いていません。歩行用トップコートを塗ることや長尺シートなどの床材でウレタン防水層を保護することが必要になります。

ウレタン防水は紫外線や熱に弱いため、トップコートの塗り替えは5~6年に1度を目安に推奨しています。

 

 

下地から水分が蒸発するため防水層に膨れが起きやすい

密着工法の場合、防水材を直接下地に塗るため、乾燥を十分に行わないと、施工後に下地から蒸発した水分が防水層の膨れを起こします。

この膨れは放置すると気温の変化によって伸び縮みを繰り返し、弾力性が低下し、防水層の破れに繋がります。

 

その他に膨れが起こる原因として考えられるのは、プライマーの量が少ない事や乾燥不足防水材を規定より厚く塗り硬化不良を起こしてしまったという事などです。

施工する際、注意を怠らずに作業を行えば膨れは起こりません。

膨れが起こってしまった場合は、膨れ部分をカットし、プライマー処理、防水材塗布を規定通りにやり直します。

膨れが気になるようであれば通気緩衝工法での施工をおすすめします。

 

 

ウレタン塗膜防水の工法ごとの費用・工期・耐用年数の比較

 

 

通気緩衝シート

脱気筒

 
 
  通気緩衝工法は通気緩衝シートや脱気筒の設置により費用が高くなりますが耐用年数が長いため、メンテナンスコストを抑えることができます。広い屋上などではこの工法がよく使われています。工期については、施工面積の広さによって変わりますが、どの工法も天候に左右されなければそれほど大差はありません。

 

  通気緩衝工法 メッシュ工法 密着工法
費用相場 6,000~8,500円/㎡ 4,500円~6,000円/㎡ 3,000~5,000円 /㎡
工期(一般的なベランダの面積の場合) 3~10日 3~7日 3~7日
耐用年数 13年~15年 10年~13年 8年~10年

 

メッシュ工法はメッシュ補強布を入れて補強するため密着工法と通気緩衝工法の間ぐらいの費用になります。

全面にメッシュ補強布を敷く場合と、平面は通気緩衝工法を施し、立上り部分にはメッシュ工法を施すなど複合的な方法も行われます。

 

ウレタン防水の中でも工法によって費用の差がありますが、大きな差があるわけではありません。

FRP防水やシート防水など他の種類の防水工事よりもウレタン防水は安いので費用を抑えることができます。

 

 

まとめ

 

今回はウレタン系塗膜防水について解説いたしました。

継ぎ目のないシームレスな見た目で綺麗に仕上がるウレタン防水は、ポピュラーな防水で様々な建物に使われております。

比較的安価に工事を行うことができますので、ウレタン防水のメリットデメリットや工法の種類を参考に建物を見直してみてはいかがでしょうか?

 

株式会社 HIKARUではウレタン防水工事のお問い合わせもお待ちしております。

防水の劣化を見つけたら、早めにご相談を!

 

 

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